ある出来事
ある患者様のお話、この患者様は癌で余命半年と宣告された35歳の男性です。
奥様は一人取り残される寂しさ、将来の不安、一人で子供を育てる不安からショックを受け一週間何も出来ない状態になってしまったそうです。その後旦那様も自分の病気を知り
退院され、残された時間を家庭で過ごすことになりました。この時に奥様は残された時間を幸せにすごしてもらいと思いました。先のことは考えず毎日を明るく旦那様の幸せを一番に考え、精一杯面倒をみました。旦那様は死ぬのは自分だといい続け不安と戦いながらつらさを奥様にぶつけ苦しい気持ちで死ぬ日を待っている状態でした。奥様が明るく良い思いでを作りたいと思っても、旦那様の気持ちの問題で、なかなか奥様の誠意は旦那様には伝わりません。ある日私は奥様に大丈夫ですか、つらくありませんかと訪ねました。すると奥様は初めはつらかったです。でも今は旦那様にどんな言をいわれても、辛いんだなぁー、私が受け止めて穏やかな気持ちで旅立ってもらう事が旦那様に、今してあげられる事だと信じています。だから毎日が忙しくて、精一杯旦那様に尽くすのが楽しく幸せなんですと答えてくれました。その日旦那様は相変わらず「何で俺が癌になったんだ、」と世の中や周りの人を恨んでいました。それから二ヶ月後奥様は脳梗塞により倒れ旦那様より早く天国に旅立たれました。奥様は精一杯愛する、旦那様のために生きてとても穏やかで幸せなお顔でお亡くなりになりました。苦しまず、精一杯人のために生きた人生は、とても素敵で沢山の方から惜しまれ、多くの人に素敵な奥様として心に刻まれました。旦那様はその時にやっと気づきました。人間は誰が先に死ぬとか、残された命がどれぐらいと言われても分からないということ。急に亡くなる人に比べたら自分に出来ることがあるだろう。命の長さを知ったことには何か意味があるのだろう。自分のために生きても最後まで人に迷惑をかけて苦しんで死んでいくだけ。今、出来ることを精一杯人のために生きる事が大切だという事を愛する妻から学びました。残された日を妻のように人のために精一杯生きて穏やかに旅立ちます。と変わっていました。奥様は命がけで旦那様の心を変えたのだと感じました。人間はどんなに先が不安でも、今が辛くても、自分は不幸だとか、自分中心に利己的に考えるのではなく。今を精一杯、周りのためにニコニコ・ワクワク生きることが幸せ。辛くなったら先は考えないで休めばいいのです。ありがとう・うれしい・楽しい・素敵・幸せこの5つの言葉を使えば元気になります。
今は天国に旅立たれたご夫婦に私が学んだことです。
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